誰かの相談を通して自分自身を見つめるきっかけをくれる、そんな一冊です。
厳しい中にも、背中を押してくれる言葉がたくさん詰まっています。
書籍タイトル/著者/出版社/ジャンル
書籍タイトル
なんで僕に聞くんだろう。
著者
幡野広志
出版社
幻冬舎
ジャンル
自己啓発
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評価 ★5つ評価
評価:★★★★ 星4/5つ
色々考えさせられるような一冊!
何周も読んで、読むたびにハッとさせられて、歳を重ねるごとに感じ方が変わるような本です。
コメント
読書のきっかけ
新卒の研修の際に、会社の同期にインタビューをする企画があり、色々な人におすすめの本を聞いたときに気になった一冊です。
感想
深い。一言では表せないような重みであったり、深みを感じました。
ガン患者で余命宣告を受けている著者が自身の元に届く、生々しい相談に答えていきます。
その答えを通して、改めて自分を見つめ直したり、
質問者を自分自身とシンクロさせたり、自分と向き合って考えることができる一冊でした。
忖度なく厳しい中にも、背中を押してくれる一言がたくさんあり、誰かが辛いとき、こういう言葉をかけられたり、
自分が辛いときに、こういう考えができるようになりたいと思ました。
対象読者
- 人生に迷ってどう生きていけばいいか、ヒントを探している人
- 人に優しくありたい人
気になる相談を少し紹介 ※ネタバレは含みません
倫理観や感情論ではなく、損得勘定で「売春」はやめよう
いきなり「売春」というハードな言葉ですが、相談者は学生時代に始めた売春がやめられず、結婚した今も何度もやめようとしているのにやめられない依存症のような状況です。
売春依存症に悩む相談者のリアルな言葉やそこに至った経緯を知り、他人事ではない・自分に子どもができたときに果たして正しく導くことができるのか、遠い話ではないと感じました。
知ることが第一歩であり、自分以外の他人を知ることが多様性や優しさにおいて大事ではないかと感じました。
ぼくはあなたがいい人であることを、あなたに伝えたい
相談者は今時でいうと、自己肯定感の低い40代の男性です。
とにかく自分のすべてが嫌で、顔から性格・頭の回転が遅い自分や低収入な自分が嫌いなど、〇〇な自分が嫌いというネガティブな言葉がずらずらと相談の冒頭で語られます。
ただ、相談者は自分のことは嫌いだが、若い人に自分と同じ轍を踏んでほしくないと、著者にアドバイスを求めます。
著者は相談者のネガティブな部分にも、他人を思いやる言葉遣いや節々で感じる人としての魅力を見つけ、伝えていきます。
100点満点の最高な人生じゃなくてもいいから、まぁいいや。くらいの人生から始めていきましょう。というような言葉で締めくくられています。
少し気が楽になるような相談でした。
内容サマリ
クリエイターと読者をつなぐサイト「cakes」で、歴代最多PVを記録した人気連載が書籍化されました。
本書には「家庭のある人の子どもを産みたい」「親の期待とは異なる人生を歩みたい」
「いじめや不登校」「ガンや精神疾患」など、誰にも相談できない深刻な悩みが掲載されており、
余命わずかの写真家・幡野さんがそれに答えています。
彼の「いのちのメッセージ」は、今を生きるすべての人に響く内容です。
関連本
関連本① 他人の悩みはひとごと、自分の悩みはおおごと。 #なんで僕に聞くんだろう。 幡野広志
今回紹介した、なんで僕に聞くんだろう。の第2弾です。
「結婚する友達を妬んでしまう」「もうすぐ就活なのにしたいことがわからない」「親に復讐をしたい」相談のラインナップを見ただけでも内容が気になってしまいます!
関連本② 夢をかなえるゾウ 水野敬也
私も幼い頃から何度も読んだ一冊です。
関西弁のガネーシャがおもしろおかしく、大事なことを教えてくれます。
まとめ
学生、働き始めた新社会人、子どもが生まれて親になった人、それぞれのタイミングで刺さる部分が違うだろうし、何度も読みたい一冊📕
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